骨無しコレクション
まずは所属セクションの宣伝を、宣伝をしておきましょう。そうしましょう。
【宣伝美術】は公演のパンフレットやチラシや看板などの宣伝物をつくるセクションです。作・演出の希望にこたえつつ締切のその日までひたすら質を追求する仕事ぶりはまさしく孤高の職人。デザインや絵が好きな人はもちろん、黙々と作業するのが好きな人にとてもおすすめです。そして声を大にして言いましょう。【ことし入れば即戦力として重用されることうけあいです】
ぜひ。
というCMはあけまして。
3歩歩けば6割忘れる抜群な記憶力を誇る私。過去の自分の考えとか行いの過程は刻一刻と消え去っていく。それが悔しいとゆーか怖いとゆーか、とにかく未練がましい性分にはたまらず、「なかったことになってしまうかもしれないこの一瞬の気の迷いをのこしていこーよ月間」(書いているいま名づけた)を打ち立て、ぐるぐる考えたことや感情がボゴォとわいた出来事、「ぬぬ。いいな」と思ったものごとは即座にメモるようにしている。そしてたまに見返しては顔をいろんな色にしている。宣美の作業中、アイデアが枯渇した時も半ば縋りつくような気持で過去の自分の覚書を遡る。なかなかに愉しいひととき(現実逃避ともいう)。
心得はじめたきっかけは数学Ⅱの授業中、ホニャ次関数のグラフを板書しなんらかの解説をしおえた担任教師の、4mくらいで床に落ちる雑談用の声でのことば。のはずだが、やはり内容は忘れてしまった。逆に何なら記憶に残ってるんだ。いや要旨はぼんやりと覚えているけれど、文字に起こそうとすると記憶違いと数学に弱い私の曲解でしみしみひたひたな食感がとっても居心地悪いので割愛。
メモる、といってもちくいち全部記しておくわけじゃない。じっさいの私はつねに新鮮になっていくのに(!)いつまでも過去にこだわってすみずみまで保存しようとするのはそれはそれで悔しい、というか怖い気持ちがある。いや、ただ未練がましい性分が自分のなかの靄のかかった部分をもったいぶっているだけかもしれない。
あるいは、学びもせず手を動かす前に3歩、歩いてしまうのでしょー。
21 宣伝美術
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