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最後くらいは格好付けて

みんな言ってることだけど、映像で門って全然書けなくて。私、映像のことちゃんと好きだったのに。なんて書けばいいか分からないなんて。しょんぼり。テーマ決まったときには、もう少し書けると思ってたのにな。 代わりにと言ってはなんだけれど、少しばかり私の話を、ひとりごとを、聞いてほしいと思う。 夏の足音。そろそろと近付くような冬の足音とは違って、元気よく駆けてくる足音。私はこの夏の足音が好きで、そして同時に嫌いだった。だってその後のことを考えてしまうから。 生温く纏わりつくような風。耳を塞ぎたくなるようなかしましい虫の声。立っているだけでかく汗で湿ったTシャツ。不快なことこの上ない。 でもそれが、いつからこんなに待ち遠しくなったのだろう。みんなと作り上げるこの夏が。この不快さも、不快だと笑い飛ばしてしまえばもうそれだけで十分だった。 十分だった。 もうそれも終わり。これで終わり。 私はこれを、いつから私の居場所を守るものだと思っていたんだろう。これは私を締め出すものだ。時折私をこの居場所に縛り付けるものだと思ったことさえあったけれど。これは、劇工舎プリズムという私の居場所だったものから追い出すものだ。気付かないふりをしていただけだったのだ。 さようなら、これから私が思い出すことがあるのか知らない、きらきらした夏たち。 さようなら、いつか思い出すことのなくなる大学生最後のサークル活動。 さようなら、この陳腐な挨拶しか残すことの出来ない、残しようがないものたち。 2年前門を叩いた私は、自分の手で門を閉める。 だから、ねえ。あなたのその目で見届けて。私がゆっくりと門を閉めるのを、ちゃんと。しっかり閂までかけるから。見ていて。 映像 17 萩原

思い出。

 私たちの引退公演である劇工舎プリズムの第72回公演も、もうすぐである。2週間後には、もう全て終わっているのだろう。 さて、劇工舎プリズム第72回公演は『門』という題名だが、「門」という言葉には、様々な意味がある。いくつか述べると、出入り口、一派・流れ、ある事のために通らなければならない過程、家など、本当に沢山の意味がある。  話は変わって、プリズムでの思い出を振り返ってみようと思う。  2年前の5月、私はプリズムに入った。先輩方はとても優しく、わからないことはすぐに教えてくれた。夏公演では3つほどセクションに入っていたけど、小道具では座布団カバーを作った。自分の作ったものが舞台上に上がってるのを見て、すごく嬉しかったのを覚えてる。秋公演では、木の実を準備した。先輩方読んでいらっしゃるかわかりませんが、木の実、先輩方にアイディア出していただいて本当に助かりました。新人公演は、アンドロイド2人の髪飾り、だったな。実は、小道具管轄だったんですよね。ネットで買い物したの人生で初めてで、色々なれてなかった。   1年前、後輩が入ってきた。1年前の夏公演は、役者メインで活動していてあんまり18との関わりが少なかったかな。秋公演で、漫画とかプログラムとかの紙担当だったな。この辺から18との関わりが増えていったかな。けれど、先輩のすがたを見せることができたのだろうか。私は、先輩方から教わったことを後輩へ伝えることができたのだろうか。と不安であった。今まで、長年続いてきた、プリズムの「流れ」を。でも、後輩の新人公演を見て安心した。18だけで公演が打てるほどみんな成長したって。プリズムの「流れ」が後輩にも、続いていくって思った。    今、振り返るとプリズムは、やさしい「家」のようなものであったと思う。楽しいことも苦しいことも分かち合う。一緒に笑ったり、相談したり、時には意見が合わず対立したり。本当に沢山の思い出がある。その家族のような仲間と力を合わせてひとつの大きな作品を作る。こんな体験は私が成長するために必要な「過程」であったと思う。  そして、今、わたしは、プリズムの引退という「出口」の前にいる。いや、次のステップに進む「入り口」でもあるかな。プリズムからの引退という「門」を気持ちよく通り抜けるよう、あと2週間弱、頑張っていこ

毛玉

18小道具です。 門を考えます。 門って空間を2つに分けます。内と外。 しいていえばもう1つ、うちと外の間 … (無理やり話を進めるのがコツ…) … ちそ? (内外、う「ちそ」と、地租じゃないです) ちそは内と外のどちらにも属さずにひっそり門と一緒にあります。かわいいな。どこでもない場所がこんなに近くにあっただなんて。大発見ですよひーちゃん だからといってぐいぐい来ることもなく、ちそはこっちを見てます。ちろり。なんと慎ましいことよ。お茶飲んでる暇はないぜひーちゃん、ちそをなでなでしよう さあさあところで! どこにいるのか分からなくなったときには、どこだか分かるところと、また別の名前のある場所の間にいるのかもと思いました。 私は今大きな門の下にいます。 名前のある場所に行きたいです。 でも段々門の下から出たくなくなったりしたりしなかったり。1マス戻る。 一人ひとりの門で出来た小屋です。ぜひお越しくださいませ。ちそのふかふか毛玉ご用意してお待ちしております故。 プリ18小道具 野口

衣装部より

こんにちは。 劇工舎プリズムの衣装部です。 今回のテーマは「門」 ちょっと。あの、無視します。 2年前、なんとなく足を踏み入れた劇工舎プリズムという世界。 そこは思い描いた場所とはちょっと違くて、おっとぉ..?これは間違えたかしら?と少し思ってしまうような、そんな不思議なとこ でした() webチーフが、プリズムは家族のようだと言っていましたが、私も本当にそう思います。なんせ、申し訳のないくらい微々たる協力しかできない私(放浪癖のある姉くらいな感じ?迷惑だけかけるやつ的なね)に対し、顔を出せば「あ!ののすけ〜!」と声をかけてくれる人がいて、ちょっと衣装を持っていくと、「すごい!天才!!」と褒めてくれる人がいるんですよ。なんて優しい世界... 正直何度も心が折れそうになったけれど、優しい先輩や愛情あふれる同期にたくさん甘やかしてもらって、心強い後輩たちを見ていたら、今ここにきて、やっぱり間違いでなかったと、本当にそう思っています。 と、エモに浸るのはまだ早いのでこの辺りで、支え続けてくれたあーみんへ、パス!! ののちゃんからバトンをもらいました、あーみんです。 そういえば初めての作業場日誌もののちゃんと2人で書きました。懐かしいです。 衣装セクションは役者の皆さんと関わることが多いです。役者さんはとにかくキャラが濃くて(いい意味で笑)色んな人がいますが、ファッションやメイクに関心がある人もない人もいます。そんな中で、抜群の?センスを活かして役者さんに合う服やメイクをチョイスしていきます。衣装を褒められたときはもちろん嬉しいですが、その衣装をきっかけに役者の人が服やオシャレに興味を持ってくれるのも嬉しいです。私は可愛いものもかっこいいものも大好きなので、それらを共有できる人が増えるのはとてもワクワクします。某役者さんと衣装の引き取りをかけてじゃんけんしたのもいい思い出です。残念ながら負けたので可愛いラルフのシャツは彼のものとなりました。多分私の方が似合ってたと思います。嘘です、たくさん着てあげてください。 服やメイクで沢山の人と仲良くなれることがわかったプリズム生活でした◎7割くらいは楽しかったかな!というわけで「門」の衣装にも注目してみてください! そうだ、「門」をかいたのは、あーみんとじゃんけんし

ここまできたなら仕方ない。

タイトルは本チラシの煽り文からお借りしました。あの文、妙に好きです。 17 の某音響民です。 今回の作業場日誌のテーマは「門」ということで。難しいですね。あまり気にせず書いちゃおうと思います。 演劇について右も左も分からないまま、声をかけてくださった先輩にホイホイとついていって、劇工舎プリズムの門を叩いてから早 2 年だそうです。ゆるーく生きてきた自分がまあよく続けられたものだなと思います。 先輩に後輩に、仲間に恵まれた日々でした。やめときゃよかったと思ったことは何度かありましたが、やめたいと思ったことは 1 度もありませんでした。演劇そのものが好きという以上に、劇工舎プリズムが好きで今までやってきました。勇気を出して入舎連絡の送信ボタンを押した 2 年前の自分をほめてあげたいと思います。まだ早いかもしれないけれど。 笑う門には福来たる。笑顔で門出を迎えるためにあと 3 週間、真剣に音と向き合っていきたいです。心から信頼する同期、頼もしい後輩と一緒なら、きっと良いプランができます。乞うご期待です! なんだか妙にしんみりした、かっこつけたような文章になってしまいました。私らしくないです。というわけでここからは私の令和の初夢の話をします。 我が家にはカメが 4 匹います(これは本当です)。しかしある日、その中にいつの間にかウミガメの赤ちゃんが混ざっているのです。かわいい。これを見つけた私たちは大慌て。とりあえず近所の川に放しに行こうとするのですが、「いや普通に考えて川じゃダメだろ」となります。そして海を目指す、というところで夢は終わってしまいました。 あの赤ちゃんウミガメが無事に海へ旅立てたのか、気がかりでなりません。

門で書くのは厳しいです…

今日は制作が書きます~ 今回のテーマは「門」! 制作と「門」で思いつくことは正直ありませんでした。ごめんなさい。 無理に結びつけるなら、制作にとって一番身近な門は炊事門かなぁという感じです… 意外と知られていない仕込みの時間の制作の動き。舞台仕込み中は昼休みの準備をしたり、照明仕込みの準備をしたりしています。お弁当を受け取りに行ったり、足りないものの買い出しに渋谷に走ったりするときに炊事門を通っていきます。個人的に私は駒小から炊事門までの道のりの森感が好きです!台風の次の日に駒小に来たときは、倒木で通れなくなっているということもありましたが… (そもそも駒小の行き帰りに正門を通るので、一番身近な門って制作も正門なのでは?…と書いてから気がつきました。) 門で話を広げるのに限界がきたので、まとめに入ります。 今回の夏公演は17から19まで、制作セクションに沢山の人が入ってくれました!引退公演で一緒に仕事をしてくれる人が沢山いることがすごくすごく嬉しいです。 制作の仕事はみんなでした方が絶対楽しいですからね! 最後に、 今回はたまたま同期制作が全員、生物選択ということで、この作業場日誌に動物界脊索動物門哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属ヒトというのを使うという約束でしたが、できませんでした。すみません。これについては、このあと作業場日誌を書くであろう17照明チーフと舞美に託そうと思います。頑張ってください。 ぜひ公演を見に来てくださいー!

長文なので前半だけでも

テーマは「門」だときいて、いくつかのことばが思い浮かびました。「狭き門より入れ」、「門前の小僧習わぬ経を読む」、「登竜門」、「前門の虎、後門の狼」、「忍の一字は衆妙の門」、「門外不出」、「門出」などなど。まじめに高校までの国語の授業を受けていてよかった。これらにあくまでも個人的に、宣伝美術的な解釈を施してみました。解釈違いをしているかも知れないけれど。 ・「狭き門より入れ」 インフォメ(公演の文字情報)とどうせそのうち汚れる背景なら、インフォメにこだわれ ※インフォメの鬼と化してもなお、修正の手は休まらぬ。 ・「門前の小僧習わぬ経を読む」  舞台がやっているのを見ていたから、看板に脚を付けたり、ベニヤ板をカッターで切ったりするくらいなら出来る  ※舞台さんいつもありがとう。 ・「登竜門」   2 年生の夏公演で大看板プランナー ※これは正直あまりいい例が思い浮かばなかった。 ・「前門の虎、後門の狼」  大看板ができあがってもまだコタテ(道案内看板)とヒサシ(ホール入口用看板)の塗りが待ち受けている  ※自分の担当のものだけ作れば終わりというわけではない。 ・「忍の一字は衆妙の門」  つらくてもがんばって塗ってりゃ、ゆーていつかは完成する  ※たとえ火(日差し)の中、水(雨)の中。くじけることなかれ。 ・「門外不出」  本当は他劇団の人がいる叩き場で塗りの進捗の愚痴を言ってはだめなのかもしれない…  ※愚痴を聞いてくれた各方面に感謝と謝罪の気持ち。 ・「門出」  引退後、プロデュースでも宣伝美術。 ※私の場合、現在予定なし。たぶんこの先も、なし。 もう引退するというのにふざけてばかりもいられないので少しまじめなことも書きます。ここまで読んでくださった方ならおわかりいただけたと思いますが、私は基本看板しか作ってきませんでした。自分のデザインはもちろん他の人のデザインでも、なんだか知らないが気づけば塗ってばかり。公演の仮チラシは作ったことがありますが、当日パンフレットや本チラシなどは作ったことがありません。ひどいときにはそれらの大変さが微塵もわからずに、「デザイン作るだけ作って、印刷して実際に形にしてこの世に生みだすのは業者に丸投げじゃねえか」と内心毒づいたこともありました

離れ離れになるってことは 一度は一つになれたかな

そろそろ作業場日誌の季節がやってきました! こういう時に見本になるよう切り込み隊長を務めるのは当然webセクションで……とは言え引退に及んでwebらしいことなんて何を書けば良いのやら。というのも何か貢献できたなどと慢心する余地もなく全てひとえに周囲の尽力あってこそだからです。天才先輩方、本当に本当にお世話になりました。優秀な後輩たち、たっぷりの期待と信頼を寄せています。一緒に頑張ってくれたあーみん、心から感謝を。 ところで今回のタイトル『門』というんですけれど、門って出入りを許す口であるくせに内と外の空間を明確に区切るよという強い意志がある面白い構造物ですよね。神社の鳥居なんてあんなデーンと佇んでるだけなのに門としての役割はきっちり果たしてるなんて痺れますね。カッコいいですね。こうなってくると門ってテーマだけでレポート書けちゃいそう!とまぁそこでレポートじゃなくて脚本を書いて上演するのが劇工舎プリズム一門です。なんちゃって。 プリズム以外のサークルを経験してないので正確なところは分からないんですけど、演劇サークルって同期先輩後輩問わず人と人の距離が近いというか、親密度が高い気がします。友達ってより家族に近い感じ?と言うのが個人的にはしっくりくるんですけれど。衣食住を共にしてるのだから実質家族みたいなところありますしね。だからやっぱりプリズム一門って名乗るのは良い具合だなぁと思います。私がそのぐらいプリズムが好きって、ただそれだけのお話でした。ちなみにタイトルは好きなアーティストの比較的新しい曲の歌詞からです。 劇工舎プリズム第72回公演『門』 良いものになります、確実に。 紅茶