最後の通し
もし、あの時。みたいな想像を止められないのってどうしてなんでしょうか。考えたって何の意味もないことなのに、自分の選択をなぞって思い返して、その先の、今はもう失われた未来を夢想するのはどうしてなんでしょうか。それを考えても、今は変わらないし仕方のないことなのに。
1年とちょっと前の私は、こんなにパソコンを触るなんて思ってもいなかったし、ていうか今でも信じられないような気がしていて。先輩みたいにはなれなかったけれど、真似事のようなことは何とかやっています。前回の作業場日誌では散々泣き言を書き連ねていた気がしますが、まあ少しは成長したんじゃないでしょうか。多分。
1年とちょっと前の私の選択は、映像セクションに入ること。そしてほぼ1年前の私の選択は、映像セクションチーフになること。
もし、私があの時、この選択をしていなかったら。なんて、何度も何度も考えました。でももう終わりにします。
チーフとしての最後の通し。ビデオカメラは後輩に預けて、久しぶりに余計なことは考えずに通しを見たいと思います。最後ですから。
17 映像チーフ 萩原