思い出。

 私たちの引退公演である劇工舎プリズムの第72回公演も、もうすぐである。2週間後には、もう全て終わっているのだろう。
さて、劇工舎プリズム第72回公演は『門』という題名だが、「門」という言葉には、様々な意味がある。いくつか述べると、出入り口、一派・流れ、ある事のために通らなければならない過程、家など、本当に沢山の意味がある。




 話は変わって、プリズムでの思い出を振り返ってみようと思う。


 2年前の5月、私はプリズムに入った。先輩方はとても優しく、わからないことはすぐに教えてくれた。夏公演では3つほどセクションに入っていたけど、小道具では座布団カバーを作った。自分の作ったものが舞台上に上がってるのを見て、すごく嬉しかったのを覚えてる。秋公演では、木の実を準備した。先輩方読んでいらっしゃるかわかりませんが、木の実、先輩方にアイディア出していただいて本当に助かりました。新人公演は、アンドロイド2人の髪飾り、だったな。実は、小道具管轄だったんですよね。ネットで買い物したの人生で初めてで、色々なれてなかった。 
 1年前、後輩が入ってきた。1年前の夏公演は、役者メインで活動していてあんまり18との関わりが少なかったかな。秋公演で、漫画とかプログラムとかの紙担当だったな。この辺から18との関わりが増えていったかな。けれど、先輩のすがたを見せることができたのだろうか。私は、先輩方から教わったことを後輩へ伝えることができたのだろうか。と不安であった。今まで、長年続いてきた、プリズムの「流れ」を。でも、後輩の新人公演を見て安心した。18だけで公演が打てるほどみんな成長したって。プリズムの「流れ」が後輩にも、続いていくって思った。
 


 今、振り返るとプリズムは、やさしい「家」のようなものであったと思う。楽しいことも苦しいことも分かち合う。一緒に笑ったり、相談したり、時には意見が合わず対立したり。本当に沢山の思い出がある。その家族のような仲間と力を合わせてひとつの大きな作品を作る。こんな体験は私が成長するために必要な「過程」であったと思う。




 そして、今、わたしは、プリズムの引退という「出口」の前にいる。いや、次のステップに進む「入り口」でもあるかな。プリズムからの引退という「門」を気持ちよく通り抜けるよう、あと2週間弱、頑張っていこう。


本多

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