私にとっての舞台

 こんにちは、21小道具です。小道具です、と言いましたが小道具としての仕事はほとんどしていません。なぜなら役者もやっているからです。小道具としての仕事はあの、あれです、細長い形状で腕とかにパンッて叩きつけるとクルッて巻き付く反射板(正式名称あるんですかね、あれ)に白のビニールテープを貼り付けるだけでした。どうも、21小道具です。

 今回の作業場日誌のテーマは「舞台とわたし」ということで私の舞台経験の話に移ろうと思います。私は劇工舎プリズムに入るまで演劇部等に所属していた経験はなく、人前で演技をするという経験も幼稚園のおゆうぎ会で「うさぎのお母さん」役を演じて以来です。なんか一言言いながら人参ジュースを差し出すしか出番のなかったこの時の話を深堀りしても何も出てこないので他に思い出そうとしても、中学の臨海学校の時のクラスごとの出し物で音響(ラジカセのボタン押すだけ)を担当したことしか出てきません。

 こいつの日誌中身すっからかんじゃねえかと思われるのは避けたいので話を膨らますためにも一旦思考を演劇から離すことにしました。すると一つ思い浮かびました。私にとっての「舞台」の原点を。それはピアノです。何を隠そう私は中学2年生になるまで約10年間にわたりピアノを習っていました。ちなみに今は全く弾けません。
 ピアノを習っていると必ずと言っていいほど経験するのが発表会です。かくいう私も毎年それなりにでかい舞台でピアノを披露していました。さらには中学生の時は合唱コンクールとかいうイベントで毎年ピアノ伴奏をしていました。これもそこそこでかい会場です。例えるなら大学の入学式を超える人数に見られながらピアノを弾くという、今の私なら「ぴいぃ~」という情けない声を出して卒倒し兼ねないほどの緊張を伴うイベントですが、私は結構楽しんでいた記憶があります。特に緊張に勝って自分の満足のいく演奏をしきった時のあの湧き上がる気持ちは今でも忘れられません。
 演劇とピアノ、同じ舞台でも立つときっと感じるものは変わると思います。ただ、それでも過去の自分がピアノの舞台で感じたあの喜び、興奮、感動を演劇でも感じたいなと思っています。そのために今自分ができることは準備を重ねること、一生懸命に練習することだと思います。私が初めて演劇にがっつり関わることになる作品『間氷期の終わりに』。初心者なりにいい作品にしようと悪戦苦闘しつつ頑張りました。ぜひご覧ください。

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