部屋とYシャツと私

こんにちは!衣装の大友です。
1つ前のディズニー風作業場日誌を指示した張本人の音響チーフでもありますが、今回は衣装のターンでこの日誌を書きます。
初めての作業場日誌はどきどきです。
懐メロからタイトル拝借したし、服のことについて書きます。

私はおそらく一般の人より、服のことが好きです。こだわりがあるという意味の好きというよりは、単に服そのものが好きです。

私の今までの思い出は、服と一緒にある気がしています。
小学校の卒業式で着た、当時流行りのアイドルの制服みたいなやつ
中学の部活中に絵の具で汚しまくった学校指定のだっさいジャージ
高校の運動会で激しい闘いの末破れたクラスTシャツ
受験期の追い込み時期の、暖かさ重視の裏起毛のパーカーと120デニールのタイツ
大学受験試験の時の文字が入っていないシンプルな服
大学で初めて友達を作る日の、The 女子大生な花柄のスカート
プリズムの顔合わせで着ていた服も覚えています、緑チェックのセットアップとカーディガン

それらの服を見れば、思い出がふっと蘇ってきます。その時どんな気持ちだったかとか何を考えてたとか、緊張してたとか悩んでたとか困ってたとか、楽しかったとか悔しかったとかいろいろ。
物を見て思い出を振り返ることは一般的によくあることで、プリクラとかお土産のキーホルダーとかが典型でしょう。
でも私にとっては服が、私の思い出もその時の私のことも知っている1番の存在です。
服は私と一緒に、私にくっついて、様々な出来事を経験しているので、いろいろなことを見透かされているような気がしてしまいます。

そんなに服に興味がなかったり何でもいいだろって思ってたりする人には全く分からない感覚かもしれません。わけわかんねー(笑)って馬鹿にするレベルかも。
だけど私は服が持つパワーを信じているし、
そのパワーをなるべく多くの人に知ってほしいなと思います。

つまづいた時や一歩踏み出せない時、ネガティブな感情を持った時に、部屋にある服を整理するという理由づけをして、あるだけ服をぜーーーんぶ出して並べてみます
「この服はあの時着てたな~」
「テンションあげたい時にはこの服選びがちだな~」
「いつ見てもこの服はやっぱりお気に入りだな~」
とか考えると、私の場合ネガティブな感情やモヤモヤは小さくなります。
「あの時大変だったけど頑張れたし!」
「あの時結局楽しかったな~」
とかポジティブなことを思い出すことができて、頑張らなきゃという気持ちになれます。
今までの私を、知ってくれている服達が私の背中を押してくれる気がします。
(なんて単純な私の脳みそ)

衣装セクションで衣装を準備する立場になって、この服のパワーを座組の皆さんにも感じてほしいなと思うようになりました。
役者は、衣装で使った服やそれに似た服を見る度に「あの時毎日練よく頑張ったな自分すごいえらい!」って自分を褒めてあげてほしいし
作演も「あの服はあの役っぽいな懐かしいな頑張ったなえへへ」って思ってほしいし
他のスタッフの皆さんにも、いろいろ準備したことや頑張ったことを思い出してほしいな~
などと思っています。
どうせ思い出は美化されがちなのだから、自分の糧にしちゃえばいいかな〜〜なんて。
なんらかの出来事を思い出すきっかけに衣装があるならば幸せです。

今日も自分の部屋で、沢山の思い出を持つ服達と、早くアイロンをかけるべきなYシャツに囲まれながら、劇の衣装について考えています。
(やった~やっとタイトル回収した、おめでとう私とここまで読んでくださった皆さん)

しかもこの部屋を出ても、可愛くて頼りになって癒しもくれる衣装同期達と、いつでも素敵で天才な作演が一緒に考えてくれます。
とっても幸せです。やる気が出てきました。準備ラストスパート頑張ります。

3/3.4 是非駒場小空間にお越しください!
お待ちしています!

18衣装 大友

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