「好き」のスタート地点

 みなさんこんにちは、23webチーフです。

劇工舎プリズム第83回公演まで1ヶ月を切りました。
毎回恒例の作業場日誌、今回のテーマは「原風景」です。原風景、と言われてぱっと思いついたのは、父方の祖父の部屋でした。
スピーカーとアップライトピアノ、レコードやCDとこたつが置いてある、秘密基地のような部屋。
若い頃から音楽好きで、社会人ビッグバンドでギターを弾いていた祖父は、自分の好きな音楽に浸るためにそんな部屋を作ったそうです。
当時2歳か3歳くらいだった私は、度々祖父とこたつに入って、お菓子を食べながら一緒に音楽を聴いていました。
あとは祖父が入っていたバンドのコンサートを見に行ったり、DVDを見たり。当時は音楽のことなど何も分かっていなかったのですが、祖父の教育(?)の賜物なのか、音楽好き、特に身近にあったジャズやビッグバンドに関しては、「詳しいこと分かんないけどなんか音が好き!楽しい!」という感じの人間に成長しました。
そして大学生になって、サークルでビッグバンドを始めました。
祖父のことをよく知る親戚にその話をすると、ほぼ必ず「おじいちゃんの影響だね~」と言われます。演劇についても、幼い頃の自分と繋がっていると感じる部分が多々あります。
私が通っていた幼稚園では、事ある毎にクラスで歌やダンス、劇を発表する機会がありました。
そして年長クラスでは、クリスマス会で各クラスで1本の劇を披露するという風習がありました。
全員が役者として出演し、数は少ないものの全員にセリフがあり、必要があれば幕の上げ下げや大道具の移動も園児が行う。
練習は結構厳しくてたくさん怒られたし、当時の自分の演技なんて見れたものではありませんが、笑顔で拍手をしてくれる観客席を見て、嬉しかったことはなんとなく覚えています。
今でも全てが終わって客席を見たらなんとなく安心するし、拍手が聞こえたら幸せな気持ちになります。
あの達成感が好きで、今も舞台に関わることをしているのかもしれない。祖父は私が中学生のときに亡くなってしまったので、私が高校でも大学でも演劇をやっていることも、大学でビッグバンドを始めたことも知りません。
もう5年も会ってないけれど、もしも今会ってそのことを話しても、意外だとは思われず、「やっぱりな」と笑われるような気がしています。
今私がやっていることは全て、幼い日に見た景色の延長線上にある。
祖父の音楽好きも、ステージに立つ機会が多い幼稚園に入ったのも、私が選んだことでは無いけれど、その時見た景色は確かに私の「好き」に繋がっているのだと思います。
幼い頃触れたものの影響って、少なくとも自分にとっては侮れないものだったんだなーと思う今日この頃です。かつてないくらいまとまらない&テーマから脱線した文章になってしまいました……。申し訳ないです。
ここまでお読みくださりありがとうございました。

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