私の中高を捧げた「演劇」

演劇サークルの一員として書く「大切な景色」となると、どうしても演劇関連のこととなってしまいますが、私にとってそれは高校の演劇部を引退した時の景色です。
中高一貫校だったので、5年と少しの間所属していた部活でした。部活以外も同輩の演劇部員とばかりつるんでいたので、私の中高時代を象徴するものはまさに演劇部だったと言えます。
しかし、そんな演劇部に入ったきっかけは、見学に行ったときに演劇部の先輩に顔と名前、最寄りの駅を覚えられてしまったから、というかなり消極的なものでした。
断れなかったんですね。
そんな始まりでも今となっては演劇部に入っておいて本当によかったと思う日々です。
先輩に憧れ、同輩に刺激され、後輩に気づかされ、という環境下で皆と劇をつくっていくうちに、自分はどんどん演劇というものが大好きになりました。何回も公演を重ね、失敗を繰り返して、あっという間に自分の引退公演となり。
今までやりたかったことをたくさん詰めた劇にしたい!と張り切って取り組みました。部長という立場にいたので、本番までは決めなくてはならないことがたくさんあったりして、本当にこれでいいのかと不安になることも多かったけれど、自分が最後のセリフを言って公演を終えたときは、なににもかえられない高揚感と達成感がありました。そのカーテンコールのとき舞台から見えた後輩たちの頼もしい背中とお客さんの笑顔は一生忘れないと思います。
最後だからと言って全てが成功したわけではないし、皆に褒めてもらえたわけではないけれど、引退公演で自分がやりたい劇を部員全体で作り上げられたことを嬉しく思っています。
そのとき受けた駄目出しをばねにして、これからの新しい環境での演劇生活を送っていきたいという気持ちです。がんばるぞ!

19衣装 谷内ななみ

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