旅適性がなさすぎる

 引きこもりです。土日は惰眠を貪りつつYouTubeとアマプラを見て終えるタイプです。テーマ【旅】を一文目から勢いよくぶち壊してしまいましたが、21映像担当です。よろしくお願いします。

 旅と言えば、小学生の頃は年に一度の家族旅行が夏休みの楽しみでした。駅弁を買って新幹線に乗り込み、発車数十分で食べ尽くすのが私の特技です。瞼を閉じれば、目的地までの残りの数時間をペットボトルのお茶だけで過ごしたあの日が昨日のことのように浮かんできます。一時の欲望に弱い人間の典型的な例ですね。最近も新幹線に乗りましたが、全く同じ過ちを繰り返しました。もう二十歳も超えているというのに、全く成長が見られません。なんだかなぁ。
 といった具合でよく言えば刹那的、悪く言えば危なっかしい性格なので、一人旅というものをしたことがありません。家族旅行だったり、修学旅行だったり、友人との旅行だったり、どこか離れた土地に行くには常にだれかと一緒でした。私自身が引きこもり気質なので、誘われないと家の外に出ようとしないのが最大の原因かもしれません。誰かと一緒じゃないと知らない土地で生きていけません。何なら初めてのお店に一人で入る時も超緊張します。(ちなみに父親もそうらしいです。遺伝?)「旅は道連れ世は情け」なんて言いますが、旅は道連れ特権を最大限に振りかざして生きています。旅行は計画性のある友人と一緒に行くに限りますね。誘う側はたまったもんじゃないのかもしれません。いつもごめんね。

 さて、散々「一人では生きていけない」だの何だの甘えていた私も、ついに一人旅をしなければならない時がやってきたようです。そうです、引退です。なんだかあまり実感がありません。私の大学生活はプリズムが約8割を占めていたので、引退後の私は大学生活の8割を失うことになります。どんな気分なんだろう。経験したことがないので全く何もわかりません。そして、私は経験したことのない世界に一人で飛び込むのが苦手です。つまり引退にめちゃくちゃビビり散らかしています。社会と向き合うの、怖すぎ。モラトリアム最高。一生大学生がいいな。
 ……そんなことを言っても引退はやってきます。時の流れは無常ですね。私が今こうしてビビり散らかし、あろうことか作業場日誌とか言う場でそれを全世界に公開している間にも、同期たちは就活に学問に励んでいるわけです。置いてかないで皆。いつまでもグズグズしてはいられません。私もまた、社会の厳しさにヒィヒィ言いながら生きていきます。初めてのお店にも一人で入れるようになります。……その辺ですっ転んでたら笑ってください。

 至極どうでもいいことをつらつらと書いていたら過去最長の作業場日誌になってしまいました。引退する奴があまりに紙幅をとるのも厄介なので、このあたりで筆を置きたいと思います。なんだかあまり関係の無い話ばかりしてしまいましたが、何はともあれ劇工舎プリズム第80回公演『AND NOW』、ぜひご覧ください。

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