捨てる神も拾う神も

稽古場日記だけじゃなく作業場日誌も書いて引退しよう、せっかく役者とスタッフを反復横跳びしてたんだし!と思い立った宣伝美術の影山と申します。

「一代記」と聞くと何となく小難しい文章がいっぱいの分厚い本を連想してしまうのですが、イラストや写真なんかも形に残る立派な記録だと思います。特に宣伝物は、作演出をする人や他の宣伝美術の人と相談を重ねて、自分が当初持っていた理想をどこまで実現できるか格闘した末に出来上がるので、内に秘めているストーリーも膨大に感じます。

小さい頃から絵を描くことが好きで、「デザインを考える=絵を描く」という短絡的な方程式が頭の中にあった私は、学校等においてデザインできる機会があれば積極的に手を挙げていました。なので、今までの成果物を辿ればそれが私にとっての一代記と言えそうです。
私はちゃらんぽらんかつ心が弱い故、苦い思い出があって見返したくない成果物もいくつかあります。でも、大体のデザインには目的があり受け取り手が存在するので、自分だけ見ないようにしても意味が無いように思います。残念!
プリズムで作ったチラシや看板は待ち受け画面やTwitterのヘッダーにするほどの自信作ばかりなので、後悔が募る過去の作品もひっくるめて、私の成長を示していると捉えたいものです。

基本的に怠け者であり、締切が設けられないと動かない私にとって公演のために宣伝物を作るという場はとても貴重でした。引退したら、一代記が一代記とならないまま途絶えそうで心配です。
まあ取り越し苦労かもしれないので、劇作に関して(?)ちょっと失望していた2年前の私に、役者や本チラシの作成とやりたいことをやらせてくれた当サークルへ感謝だけ述べて締めます。あざ!

18 宣伝美術 影山

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