註程度に思っていてください

 こんばんは。18音響・Web・制作の佐藤です。と言いつつも、今回の公演ではどのセクションでも(今回枠をいただいている音響でも)まともに仕事ができていません。心苦しいので言い換えます。改めまして、愛情押し売り屋の佐藤です。佐藤が来たということは、今回確実に長いですよ!(書き終えて追記:約6500字) 適当に読み飛ばしてくださいね。

 

『一代記』という言葉、私もとても好きです。収まりが良くて、どっしりとしていて、シンプルだけど重厚、誰にでもあるけど同じものは一つとしてない……研究室や図書館にズラーーーっと並んでいる類の本というイメージがあります。ああいう重たくてシンプルな装丁の伝記や全集は、手に取るのには勇気や覚悟がいるけれど、見ているだけでわくわくしますよね。きっと、一冊一冊、その人や事象を大切に思う人が、何年もかけてこだわり抜いて作り上げてるんです。ふわっと広がる、甘い、古い本の匂い、想像すると図書館に行きたくなってしまうな……。

 

さて、では「君の一代記は?」と聞かれたとき、私はすぐに「特筆することはありません」と答えてしまいます。謙遜ではなく、今のところ本当にのほほんと順風満帆な人生を送ってきたからです。一般庶民の何の起伏もないハッピーな日常を延々と読み続けたいのは……庶民の研究をしたい歴史学者くらいじゃないかなぁ……。

 

と、いうわけで、ここからは私ではなく、私の好きな人たちについて書いていきたいと思います。みんなまだまだ生きていくと思うので一代記とは言えないけど、私が見て来た範囲で、簡単に、語らせてください。本当はプリズム全員のことを書きたいけれど、そうなってくると本当に収集つかなくなってしまうから、18だけ。

 

舞台・Webの彼女は、お話ししていてとても楽しい子です。ぽやぽやした舞台屋ガールズのツッコミかと思ったらボケもこなしたり、舞台屋なのに帰宅セクションで小屋入り中も頑張って帰ったりと、一緒にいて退屈しません。私がTwitter担当でわたわたしている時にもたくさんサポートしてくれてとても助かりました。ありがとう。実は共通の趣味があることも発覚して嬉しかったりしました。舞台美術について色々考えて、綺麗な舞台をデザインしてくれた人です。彼女に限らずだけど、舞美さんの空間把握能力とか構築力ってすごいなぁと思います。私はあんまりその名前で呼ばなかったけど、プリ18の可愛いおさかなです。

宣伝美術チーフだった彼のことは冗談でパパと呼んでいました。ちゃんとノッて「娘〜」って返してくれる優しくて面白い人です。そしてデザインセンスがとてもいい。作っている途中のデザインを見て、かっこいいねくらいしか言えない私に色々説明してくれました。興味深くて面白かったです。あだ名をつけてくれたのも彼だった気がします。小屋入り中は照明作業で疲れてるだろうに、ロビーでガッツリ踊ったりもしてました。見ててとても楽しかったです。Webでも、技術面・デザイン面ともにたくさん改善策を提示してくれました。写真の技術やセンスもすごくてプリズム御用達カメラマンだったりもします。頼れる多忙なハイセンスパリピ……情報量多いな?

音響と衣装のチーフだった彼女は、私の母です。私より誕生日遅いけど。でも、包容力や頼り甲斐は本当にお母さんって感じでした。おしゃれで可愛いところはお姉ちゃんって感じです。彼女みたいなお姉ちゃんがほしかったっていつも思ってました。今も思ってます。変形看板マスターで、おしゃれでかっこいい大看板をたくさん作ってくれました。ふわふわしているのに突然ドライになるギャップも大好きです。でもこまっけろはいじめないでほしいな! なんだかんだで結局実現してないけど、服選んでほしい気持ちはずっとあります。ほぼ何もできないまま飛び込んで、結局そんなに仕事覚えられなかったのは申し訳ないけど、あなたのもとで音響ができてよかった!

制作チーフだった彼女は18の天使です。なんか常に頑張っているのにいつだって他者優先でニコニコ優しくて……寝てね?と声をかけるのが癖になってしまっていました。制作にいきなり飛び込んだ私に優しく仕事を教えてくれました。変なところでツボが浅かったり、突然ど天然ぶちかましたりするところも可愛くて大好きです。特技:お菓子作りなのもなんかもう……完全にヒロイン。守りたいタイプだけど、実質彼女がプリズムを(メンタル面・健康面などで)守ってくれていたなぁと思います。これは惚気ですが、ドキドキしながら誘ったデート、とても楽しかったです。流行病が落ち着いたらまた遊んでください。あなたのもとで制作ができてよかった。幸せになってほしい18No.1です。

役者チーフだった彼は、モデル体型イケメンなのに内面はちょっと子どもっぽくて可愛いところがある、なんてずるいギャップの持ち主です。さらに役者チーフになると厳しくて、その厳しさは時にSっ気による愉悦だったり八つ当たりだったりしたけれど、大部分は役者の成長のためでした(と信じています)。要素が多いよ、乙女ゲームの攻略対象でいらっしゃいますか? 落ち込んだり、イライラしたりするのも、それだけ真剣だったからなんですよね。小道具や舞台、映像といった他のセクションでも積極的に動いてくれてました。身長差約40cmな上に私の声が小さいため、よく屈ませてしまいます。すみません。もう大きくはならなくていいので、健やかな生活を送ってください。

宣伝美術&役者の彼女は、学部・学科・取ろうとしている免許まで一緒で、常に頼りっぱなしです。私が無事大学生活を送れているのは彼女のおかげと言っても過言ではありません。明るいテンションや持ちネタで場を和ませてくれるけど、叱る時にはビシッと言ってくれたり、スケジュール管理能力など事務作業に長けていたり、いろんな面で尊敬できる人物です。宣伝物のデザインがいつもシンプルかつ可愛くて好みでした。某漫画雑誌愛読者でもあり、月曜日の朝会うと鞄から漫画が出てきます。彼女に漫画借りた人、プリズムにはたくさんいます。隣にいてくれるだけで本当に心強いし癒される大好きな人です。これからもよろしくね!

役者だったり制作だったりする彼は……一言では言い表せません。見た目はごついけど中身は演劇に真摯な紳士です。血液がいちごみるくだった時期もありましたが今はどうなんでしょう、最近見てないな……。優しいのでついつい甘え過ぎてしまっている気がします。役の幅も広くて、父親、母親、青年、中学生……一人で一家族できちゃうな……。本人も謎だし人脈も謎。話せば話すほど謎は深まるばかりです。でも、確かに言えることは、とってもいいやつだってことですね。演技の研究、役の解釈、その他にもいろいろなことを考え、実践し、身につけた知識や力を惜しげも無く分け与えてくれる人です。悟りを開く日も近いのかもしれませんね。

役者だったり制作だったりする人はつかみどころのない人ばっかりなんですかね、彼女もそうです。何というか……良くも悪くも人類を凌駕しているというか……彼女も人類のはずなんですけどね。一緒にいるとツッコまざるを得ないので、私の口の悪さが露呈してしまいます。しかし、未確認生物みたいな彼女は、周囲が、そして彼女自身が思っているよりずっと空気を読むし気を使う、優しい素敵な人です。照れたときの笑い方が可愛くて、一緒にいると肩の力が抜ける、安らげる人です。周りをよく見ていて、必要なフォローをさっとしてくれる人です。端から見るときっと私が彼女をお世話しているように見えているだろうけど、実際は私が彼女に救われているんだと思います。

主宰を務めてくれた彼女は、その場の空気をパッと明るく変えてくれる人です。彼女の側にいれば駒小が簡単に夢の国になってしまいます。それでいて何か問題が発生したら真剣に考えて解決策を探してくれる人です。困ったときに側にいてくれることでどれだけ励まされたかわかりません。主宰にぴったりだったと思います。ありがとう。音響も制作も彼女を追いかけて入ったようなものなので、私にとっては師匠です。実は演技もとても上手いんです。尊敬しています。踊るのも上手いです。面倒見もいいです。こんなお姉ちゃんがほしかったなぁ……。彼女に夢の国を案内してもらうのをずっと楽しみにしています。彼女が一番幸せになれる場所で彼女の笑顔を見たいので。

役者一筋だった彼女は、可愛くてかっこいい18の末っ子です。声も素敵、体も柔軟、直感でいい演技ができる、など、プリズム内外、そして演技の神様にも愛された子だと思っています。私も彼女が大好きです。何度彼女の素敵な低音ボイスにメロメロにされ、無邪気な笑顔にキュンとさせられたかわかりません。ずるいよ!好き!直感で、と書いてしまいましたが、ずっと勘頼りなわけではありません。この2年半で、演技もますます幅広く、先輩としても頼りになる、より素敵な人になっています。ちょっと上から目線っぽい……すみません……。今後も彼女が演劇を続けるかはわかりませんが、続けるなら毎回誘ってほしいです。差し入れを提げて観劇しに行きます。推し!

舞台監督だった彼女は、その役職を責任持って務めるかっこよさと、ぽわぽわした癒しのオーラを兼ね備えた人です。気を引き締めるべき場面ではキリッとしているけれど、それ以外では柔らかな笑顔で場を和ませてくれます。私服がお洒落だったり、小屋入り中の朝ごはんがフルグラだったり、女子力の高さを見習いたいです。時々擬音で会話(?)するところも可愛いです。彼女が側にいてくれると安心します。褒めたがりな私が唐突にもしゃもしゃ喋り出すのを全部受け止めてくれて、私が困らない程度に褒め返してくれます。優しい……。私だけでなく、18、いえ彼女を知る全ての人が彼女を大好きなんじゃないでしょうか。私たちの舞監があなたでよかった。

小道具チーフだった彼女は、多分凡人とは違う世界を見ているんじゃないか、そう思わせてくれる人です。独特の視点や表現が魅力的で、最初は少し戸惑うけど、気づいたら彼女の世界に触れることが楽しくなっています。冬合宿係では中心になって計画や準備を進めてくれて、とても助かりました。彼女の綴る、不思議で、優しくて、少し切ない物語を、きっと私は全部理解できていません。それでも、彼女の描く脚本が好きです。彼女の話を聞くのが好きです。きっかけは忘れてしまいましたが、彼女とお散歩した夕暮れのことはずっと覚えているだろうなと思います。これから先も、彼女の見ている世界を大切にして、無理せず健やかに生きてほしいです。

演出をやらせたら18で右に出る者がいない彼女は、しなやかに強く、可愛い美人です。彼女の作る芝居には、リピートしたくなる魅力があります。ギャグとシリアスのバランスや、展開、綺麗に終わっているけれど先を見たくなる描き方、彼女の脚本も演出も大好きです。役者としての能力も高く、真面目な演技から狂人まで柔軟に演じてくれます。演劇という表現方法に対して、とても真摯です。さらにスタイルも良く、美人です。すごいな……。尊敬するところばかりなのですが、時々頼ってくれるのが嬉しいです。駒場での稽古終わり、夜空の下、渋谷の街を彼女と歩く時間に幾度となく救われました。これからも自分のやりたいこと、表現したいものにまっすぐでいてほしい。大好きです。

映像とWebのチーフだった彼女は、ふんわりした雰囲気をまといつつ、とても仕事のできる人です。舞台屋としても忙しそうでしたが、それでも全てのセクションの仕事をこなしてくれました。1夏からずっと一緒にWebをしていますが、彼女はその方面に強く、自分の仕事もやりながら私がポンコツかますとすぐにフォローしてくれる頼れるチーフでした。あなたのもとでWebができてよかった!そんな頼れる彼女ですが、口調がおっとりしていたり、眠気に勝てなかったり、可愛い面もたくさん持っています。いつも癒されています。駒小での作業終わり、彼女と並んで電車に揺られる時間がとても好きでした。休める時には休んでね。

照明中心にいろんなセクションをこなす彼女は、端的に言うとクーデレ美人です。そして常に仕事していないと死んでしまうマグロです。18の貴重なツッコミ枠でもあります。「はいはい」「面倒臭いな」「えぇ〜」と言いながら本当は仕事大好きなんだと思います、誰よりも積極的だもの。私が勢いよく褒めるのを否定せずに全部受け止めてくれるので褒めるとスッキリします。クールだけど笑顔が可愛くて、小屋入り中もおしゃれです。化粧品を選ぶのを手伝ってもらったこともありました。私は彼女の下の名前が綺麗でとても好きですが、彼女はそちらで呼ばれることを好まないので、ちゃんと名字の愛称で呼びたいですね。

照明チーフだった彼は、時々謎に怖いけど基本的にとっても優しい人だと思っています。愛すべき照明馬鹿です。照明に魅了されて健やかな生活が疎かになっていないか心配ですが、仕事熱心な姿は純粋に尊敬できます。私も小屋入りは好きな方ですが、きっと彼にとって小屋入りはとてもワクワクすることなんだと思います。照明作業はもちろん、作業以外でゲームをしている時間やおしゃべりしている時間、小屋入り……いえ、プリズムとして活動している時間を丸ごと愛して、楽しんでいるのでしょう。根っからのプリ照明民ですね。きっと引退しても他団体で照明をやるんだろうなと思っています。あなたの光をみせてください。

照明・制作の彼女は、その実誰よりも家を愛していると思います。どうしてこの2セクションなんだ……?でも、照明としても制作としてもきっちり仕事をこなしてくれるできる美人です。スタイルもとてもいいので羨ましいです。初対面では柔らかで淑やかな印象を受けますが、話してみるととても愉快です。つっこまざるを得ないけどツッコミが追いつきません。某18と並べると収集がつかなくなります。そんな楽しいギャップも彼女の魅力の一つです。思い返すと、元気にはしゃいでいる時も、作業で疲れている時も、なんだかんだで笑顔だった気がします。おしゃべりしていると時々理解の範疇を超えるけど、やっぱり一緒にいて楽しい人です。

 

と、18全員書き終えたところで約5800字になりました。何で?18限定にしておいてよかった……。本来こういう文章は最後に作演さんか舞監さんが書くから遠慮すべきだよなぁとか、作業場日誌に手紙を書くなとか、愛重すぎて普通にキモいな……とかもちゃんと考えたんですけど、書いておかないとずっと後悔してしまいそうだったので遠慮せず書きました。1617の先輩方も19も大好きだから書きたかったし、20も関わった人は少ないけど書けるなら書きたかった……けど我慢したので許してください。

18代だけ書いてるからこれもある意味「一代記」?なんてね。

 

論文を読むとき、中心になるのはもちろん論文の本文そのものです。しかし、論文の内容をもっと詳しく知りたいとき、派生して似た論文を読みたいとき、註に挙げられている文献を辿ればさらに論文の内容を深く理解できたり、新たな面白い論文に出会えたりします。註自体はそんなに面白いことは書いていないけれど、註を媒介として面白いものを知るチャンスは多くありますよね。


だから、私のことは18の註程度に思っていてください。私自身はどこにでもいるモブだけど、他の18の魅力を教えてと頼まれたら嬉々として延々と語ります。私は好きな人を好きだと思う人が増えるのが好きです。好きな人を好きだと言ってくれる人が好きです。同担拒否しないオタクなので。私の周りは私が好きな人・好きなもので満ちていてほしいです。だから、私を註として、私のいたプリズム18がとっても素敵な人たちの集まりなんだ、好きかも、ってかけらでも思ってもらえたら、この馬鹿長い文章を書いた馬鹿は最高に幸せになります。


落とし所がわからなくなってきました。そろそろまとめないと……。

そんな18が現役として携わる最後の公演、もちろん1920も共に誠心誠意作っている『一代記』、公開を楽しみにしていてくださいね!

 

プリズム18 音響(Web・制作)

佐藤

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