きっと
どうも
しがない照明ヒラのものです。
作業場日誌、前はいつ書いたんでしょうか、思い出せないくらい書いていませんね。人に見せるような文章を書くのが本当に苦手で、どうしても、ちょけたくなるというか、ちょけて書いてると今度は飽きてくるとか、なんやかんやでまともな文章を書き切れたことがありません。
今回もきっとそうなっていることでしょうが、どうか、見逃してください。
今回のテーマはラブレター、随分と酔狂なテーマにしてくれやがりました。書いたこともなければもちろんもらったこともありません。悲しいね。
男子校出身で、ろくに恋愛もしたことがない(いまさら高校が別学なことを言い訳にしていて非常にダサいのはさておき)私にとってはかけ離れたものです。
きっと同期の舞監なら当たり前のように同期舞台屋への、プリズムへの愛を語っていることでしょう。本当に、すごいやつです彼は。まぁそんなところが彼の信頼できるところで、信頼したくなるところでしょう。
きっと彼女ならば、先輩への愛と、同期への愛と、後輩への愛と、いくらでも書き連ねて作業場日誌担当を困らせることでしょう。彼女が愛を向けるから、彼女はみんなから愛されるんでしょう。どんなミスでも仕方ないか、なんて笑ってみんなで助け合えるのでしょう。
きっと彼ならば、演劇への愛を語る、ように見えて腐れ縁、みたいな書き方をしそうです。時間ねぇ忙しいって言いふらしながら、演劇のことを考える時間はちっとも減っていなそうな、そんな熱量が、彼の脚本の面白さなんでしょう。
きっと彼女ならば、なんて言おうかと思いましたが、もう書いていましたね。新歓、任せっきりにしてしまってごめんなさい、なんて懺悔はもう遅いかもしれません。彼女の演技を思い返してみれば、何にでもなれるんだなぁ、なんて気づきがありました。そんなところが、彼女の演技の味、なんでしょう。
きっと彼女ならば、役について、今回の公演について、語っていそうです。今回は演出なんて大変そうですが、きっちりイメージの合う音を入れる仕事人で、どんな役でも早いうちから形にしちゃう要領の良さ、みたいなのが彼女が誰からも頼られて、好かれる所以なのでしょう。
きっと彼女ならば、人、というよりもの、への愛を語りそうです。責任感があって、隣でオペしている時は誰よりも頼れる、それでいてちょっぴりおかしなところが楽しい、そんなところが私たちの主宰として、最高なところだったんでしょう。
きっと彼ならば、きちんとラブレター、について書いてくれそうです、もらったことありそうだし。疲れたらすぐふにゃふにゃになって、雑に絡んでも許してくれるそれでいてPVも、マスターも、プロの仕事ができるギャップが、彼の最高に可愛くて、かっこいいところだったんでしょう。
きっと彼女ならば、私なんかよりもサクッと、書き上げてしまいそうです。仕事を直接見ることはないけれど、小道具も衣装も信頼できて、遅くまで作業して残らせてしまっていてもロビーに居てくれる安心感のおかげで、私たちは自分の仕事に集中できたのでしょう。
きっと彼女ならば、私と同じくらい、これを書くのに困っていそうです。いつもロビーに居てくれて、小屋の雰囲気を和ませるみたいに、いつも笑ってくれたからこそ、少なくとも私の小屋入りは何十倍も楽しいものになったのでしょう。
きっと彼女ならば、愛について、ラブレターについて、いくらでも書くことがありそうです。一度プリを辞めると聞いた時のことは忘れもしません。でも、そんな彼女と同じ稽古場で過ごすこともでき、そこで触れた豊かな感受性こそが、彼女の作るものの魅力なのでしょう。
きっと彼女ならば、と言っても、視野も広いし、できることも多いから、本当に想像がつきません。ちょっぴり信念が強い彼女ですが、周りに向ける強烈な愛の現れなんだと、勝手に思っています。そういう芯の強さが、作業中でも、舞台上でも信頼できる理由なのでしょう。
きっと彼女ならば、演技のことを書くような気がしています。もうやらないと言った彼女が、また私の灯の下に立ってくれることをとても光栄に思います。そしてそれこそが、私が何よりも頑張れる理由なのでしょう。
きっと彼女ならば、プリと、同期と、演劇と、その辺りへ、言葉を送ってくれることでしょう。彼女の言葉に、私たちは震わされて、動かされて、泣かされてきたんです。きっとまた、私たちは涙を流すでしょう。
あーあ、また私は書けませんでしたね。
追伸
みんなはこんな文章は気にせず、好きに書いてね、全部読むから。
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